転送速度に影響を与える可能性としては、いくつかの要因があります。 まず、それぞれの製品ラインとそれらの予想転送速度を見てみましょう。
サンディスクの一般消費者向け製品にはスタンダード、ウルトラとエクストリームという3つの主要な製品ラインがあります。
スタンダードライン
サンディスク製品のスタンダードラインは、エントリレベルのストレージデバイスを生産するものです。この製品ラインにはほとんどのUSBドライブ、ブルーラベルのSD / SDHCカード、メモリースティックPROデュオ(MSPD)、コンパクトフラッシュカードとすべてのmicroSD / microSDHCカード(エクストリームおよびウルトララインを除く)が含まれています。この製品ラインでは、速度の規格が決められない製品、つまり一般的には高速転送ではない製品を生産することとなります。
この製品ラインは、小さなファイルをあるパソコンから他のパソコン、またはストレージ、ローエンドのエントリレベルのカメラや携帯電話の間に移動するのに十分対応できます。
ウルトラライン
ウルトララインの製品は、エントリレベルの製品よりステップアップされたものです。この製品ラインにはSD / SDHC / SDXCカード、microSD / microSDHC / microSDXCカード、メモリースティックPROデュオ(MSPD)とコンパクトフラッシュカードが含まれています。ウルトラ製品は、適度な転送速度を出すことが可能なので、あるパソコンから他のパソコンか、ミッドレベルのカメラや携帯電話により多くのファイルを移動するのに適しています。ウルトララインの製品についてはいくつかのリビジョンがあります。転送速度の範囲は10MB/Sから30MB/Sとなります。
エクストリームとエクストリームプロライン
エクストリームラインの製品は、プロ級のものとなります。こちらの製品は、すべてのエクストリーム、もしくはエクストリームプロのラベルが付いているサンディスク製品となります。エクストリームとエクストリームプロのカードはそれらの製品から最高の性能を求める人々によって使用されています。エクストリーム製品は、あるパソコンから他のパソコン、もしくはハイエンドプロフェッショナルDLSRまたはHDビデオカメラに高品位ビデオなどの大容量ファイルを移動するのに適しています。エクストリーム/エクストリームプロラインの製品についてはいくつかのリビジョンがあります。転送速度の範囲は20MB/Sから100MB/Sとなります。
その他パフォーマンスに影響を与えられる要因
ホストデバイス
ホストデバイスによってストレージ製品の転送速度が大幅に影響されることもあります。例えば、カメラの書込み速度が20MB/Sしか実現できないホストデバイスに、書込み速度が90MB/Sのカードを挿入するにしても、カメラの性能を改善することができません。カードはホストデバイスによって提供された書き込み速度に制限されます。なので、記憶装置などのストレージデバイスをお買い求めの際に、ホストデバイスの性能仕様を参考に、それに適合するストレージデバイスを選択したほうがお勧めです。
ホストの制限は、一般的にラップトップもしくはデスクトップのパソコンに内蔵された、または内部に構築されたカードリーダーのようなローエンドカードリーダーによく表れます。最高のパフォーマンスを達成するために、外付けの高速USB 2.0、USB 3.0またはエクスプレスカードリーダーのご使用をお勧めします。
PC環境、ファイルサイズとタイプ、及び転送タイプ
PC環境
PC環境もしくはホストタイプが転送速度に影響を与えることができます。最高のパフォーマンスを得るためには外付けの高速カードリーダーのご使用をお勧めします。
ファイルサイズとタイプ
たくさんの小さなファイルよりも、大きいファイルを転送する際の速度が速くなります。これは複数の小さなファイルを転送することによって作成されたオーバーヘッドによるものです。
転送タイプ:シーケンシャル(順次転送) vs. ランダム
シーケンシャル転送速度は一つの連続の書き込みもしくは読み取りの速度です。ランダムでの書き込みと読み取り速度はシーケンシャルよりも低くなります。
フォームファクター
USBフラッシュドライブ
ほとんどのサンディスクUSBフラッシュドライブについてはウルトラか、エクストリームとしてラベル付けない限り、エントリレベルのカテゴリに分類されます。エントリレベルのUSBドライブでは、明記されている転送速度がありません。ウルトラとエクストリームのUSBフラッシュドライブにおいては特定の製品に応じて、転送速度も10MB/Sから25MB/Sまでに変化することがあります。
SD / SDHC / SDXCカード
スタンダードライン(ブルーラベル)の製品には、ラベルに印刷されているクラス規格に応じた最小転送速度が保証されます。
たとえば、クラス2のSD / SDHCメモリーカードは最低でも2MB/Sの読取り/書込み速度が保証されます。クラス4のSD / SDHCカードなら、4 MB/Sの最小転送速度が保証されます。
ウルトラ、エクストリームまたはエクストリームプロのSD / SDHC / SDXCカードの転送速度については、カードや包装に記載されています。製品がいつ製造されたかによって、ウルトラカードの転送速度が10MB/Sから30MB/Sの範囲内で変化することがあります。また、エクストリームとエクストリームプロのカードについては転送速度が20MB/Sから30MB/Sの範囲内で変更することがあります。
コンパクトフラッシュカード
スタンダードラインで生産されたコンパクトフラッシュカードには、明記されている転送速度がありません。これらはエントリレベルのカードであり、一般的にはローエンドのエントリレベルのカメラに適した低速のカードとなります。
ウルトラ、エクストリームまたはエクストリームプロのコンパクトフラッシュカードの転送速度については、カードや包装に記載されています。製品がいつ製造されたかによって、ウルトラカードの転送速度が10MB/Sから60MB/Sの範囲内で変化することがあります。また、エクストリームとエクストリームプロのカードについては転送速度が20MB/Sから100MB/Sの範囲内で変更することがあります。